機関誌『行政&情報システム』2021年8月号を、8月10日火曜日に刊行しました。
行政を取り巻く経済的・社会的環境の変化が加速する中、限られた人的・予算的リソースで複雑化・多様化する行政課題に的確に対応していくためには、イノベーションを通じて、従来にない課題解決策を創出し続けることがますます重要となっています。一方で、公共分野におけるイノベーションは、人材や財政などに起因する制約や、知識・ノウハウの不足、保守的な組織文化等によって、思うように進められないのが現状です。
そこで、今号の特集『公共イノベーション』では、公共分野でのイノベーションに取り組む国内外の機関における最先端の取組を紹介し、今後の国や自治体の取組にとって参考となる教訓やノウハウを提供します。
台湾で「デザイン」を通じて公共サービスやシステムを変革している「台湾デザイン研究所」は、イノベーションを起こし続けるためにどのように人材を確保し、組織を変革していったか。
外国人住民でも児童手当をスムーズに申請できるようにした名古屋市は、どのようにスタートアップ企業を巻き込み、どんな進め方で公共イノベーションに取り組んだのか。
本特集で紹介したこれらの事例が、我が国における「公共イノベーション」推進の一助になることを願ってやみません。
(名古屋市の取組は、★こちら★より無償でお読みいただくことができます)
トピックスでは、日本のまちづくりに大変革をもたらす可能性を秘めた、国土交通省における3D都市モデル『PLATEAU』の取組や、自治体の取組としては全国に例を見ない試みである、東京都新宿区における行政メニューのオープンデータ化の取組についても紹介しています。
連載企画は、新連載として、国際大学GLOCOM櫻井美穂子准教授による『デジタル社会のデザインプリンシプル』、民間企業におけるイノベーションの取組を紹介する『躍動するデジタル・イノベーション』の2本が同時に開始しました。
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