報告書

2025.04.14

「課題解決ツールボックス-行政の業務・サービス変革のフレームワークと実践事例-」 公開のお知らせ

「課題解決ツールボックス-行政の業務・サービス変革のフレームワークと実践事例-」

公開のお知らせ

 2025414

一般社団法人行政情報システム研究所

本日、一般社団法人行政情報システム研究所(以下「当研究所」)は、公的機関における課題解決のためのフレームワークや事例研究などのコンテンツを収集・整理したウェブサイト「課題解決ツールボックス-行政の業務・サービス変革のフレームワークと実践事例-」(以下「同サイト」)を公開しました。

行政課題の解決に取り組む多くの方々に同サイトを役立てていただくとともに、今後、当研究所が本サイトを利用して取り組む様々な活動へのご参画を検討いただければ幸いです。

 

1.「課題解決ツールボックス」のアクセス先

 https://www.gov-toolbox.jp/

 

2.背景と目的

社会課題の複雑化・多様化が進む中、多くの公的機関ではその解決のためのリソースが不足しています。当研究所では、行政の業務・サービス改革に係る課題解決力向上が喫緊の課題となっていることを踏まえ、行政職員が業務改革やサービスデザイン、アジャイル開発などを実践し、課題解決を図るためのフレームワークや事例研究などのコンテンツを収集・整理したポータルサイトとして同サイトを構築しました。

本サイトは、20248月のα版のプレリリース後、当研究所主催「公共アジャイル推進研究会」メンバーを始め、取組の理念に賛同いただいた行政職員や専門家の参画・協力を得てコンテンツを拡充し、20252月にβ版をリリースしました。

また、これと並行して、20249月以降は、総務省行政管理局「行政運営の変革に関する調査研究」事業の成果も活用してウェブサイトの整備とコンテンツの拡充を図り、本年34日には同局との共催イベント「行政DX・アジャイルフォーラム-課題解決ツールボックス プレオープンイベント-」で得られた意見やアイデアを反映、さらに、414日に同局が公開した「行政運営の変革に関する調査研究事業」の成果コンテンツを同局の使用許諾を得て加工・掲載し、このたび正式リリースする運びとなりました。

 

3.課題解決ツールボックスとは

同サイトは、課題解決の「型」としてのフレームワークを行政職員が実践するために必要な道具をそろえた、共創型の公開カタログサイトであり、行政職員が課題解決に役立つフレームワークを実務で使えるように、ツールやガイダンス、参考事例などの知見をひとまとめにして分かりやすく、無償で公開しています。具体的には、以下のようなコンテンツを掲載しています。

 ①課題解決の「実践ガイド」

課題解決の「型」を提供します。個別のツールの位置づけや利用方法、利用シーン、ワークシートなどを示したガイド類です。

②解決実践事例の「ケーススタディ」

課題解決の事例からナレッジを抽出したものです。何をしたか(What)より、どのように(How to)変革したかに重点を置いたストーリーです。

③変革プロセス別の「スキルマップ」

変革のためのスキル等を体系化したものです。変革プロセスで必要とされる知識・スキル・マインド・環境を体系的に整理し、それぞれの実践手段へとナビゲートします。

 

4.課題解決ツールボックスの特徴

課題解決のためのフレームワークは民間企業/団体では広く利用されてきましたが、多くの公的機関では、次の理由から利用が困難でした。

  • フレームワークの多くは民間企業/団体向けに作成されており、行政職員にはピンとこない
  • フレームワークのコンテンツは様々なサイトに分散しており、複合的な課題に対処できない
  • フレームワークを用いた課題解決は専門家主導で行われており、依頼のための予算が措置できない

これに対し、課題解決ツールボックスは、次のような特徴を持ちます。

  • 行政機関向けにカスタマイズして制作されている
  • 様々なフレームワークが一元的に提供されており、選択的に、あるいは組み合わせて利用できる
  • 必要なコンテンツすべてが無償で公開されており、どのような機関でも利用できる

 コンテンツの一部は総務省行政管理局の使用許諾を得て加工・掲載したものです。

(行政運営の変革に関する調査研究)

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/gyokaku_01.html

 

5.今後の展開について

今後、国の機関や地方自治体、企業、専門家などの関係者との協働により、さらなるコンテンツの拡充、フレームワークによる課題解決の実証と、そのフィードバックを通じた改善、本サイトのコンテンツ利用を通じた課題解決の支援などを通じて、公的機関全体の課題解決力の底上げとそれによるDXの推進に貢献していきたいと考えております。ぜひ多くの行政関係者の皆様に、本取組によれる活動へのご理解・ご参画をいただければ幸いです。

 

6. ご意見・ご質問等

以下のフォームに入力ください。担当者より回答いたします。

https://gov-toolbox.jp/#contact

 

7. 連絡先

一般社団法人行政情報システム研究所 (担当:狩野、田中)

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