機関誌記事(冊子単位)

2019.12.10

『行政&情報システム』2019年12月号(特集:多様な主体が支えるサイバーセキュリティ)

昨年策定されたサイバーセキュリティ戦略では、サイバー空間の発展が大きな恩恵をもたらす一方で、それに伴う脅威も深刻化していると指摘されている。そして、それに対する取組の基本原則の一つとして、多様な主体の連携が掲げられている。
本特集では、我が国のサイバーセキュリティを支える多様な主体がそれぞれの立場で行う取組の全体像を捉える。まず我が国全体としてのサイバーセキュリティの取組を俯瞰した上で、発展著しいIoT/5Gのセキュリティ対策の取組、及び昨年度策定されたサイバー・フィジカル・フレームワークの実装化の状況を紹介する。また、個人情報の保護と流通の両立に向けたルールづくりに関する国際的な検討の動向、及び、民間企業側で検討が進むサイバーセキュリティのKPI設定の取組を紹介する。本特集を通じて、我が国全体としてのサイバーセキュリティの取組の全体像を理解いただければ幸いである。

2019年12月号記事全体

サイバーセキュリティ戦略策定後の政府の取組について 内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター 審議官 山内 智生

IoT・5G時代のサイバーセキュリティ―「IoT・5Gセキュリティ総合対策」についてー 総務省 サイバーセキュリティ統括官室 参事官補佐 相川 航、事務官 中村 公洋

サイバー・フィジカル・セキュリティ対策の具体化―ビルシステムへの実装を中心に― 経済産業省 商務情報政策局 サイバーセキュリティ課 課長 奥家 敏和

信頼性の確保された個人データの自由流通の枠組み構築に向けて 個人情報保護委員会事務局 課長補佐 木澤 浩亮、参事官補佐 丸山 和子

公共機関における「サイバーセキュリティのKPI」 一般社団法人日本サイバーセキュリティ・イノベーション委員会 主任研究員 上杉 謙二

「地域課題解決のための良質で戦略的な官民連携の手法:ガバメント・リレーションズ(GR)」~日本版GRが必要とされる背景とその概要~ Glocal Government Relationz株式会社 代表取締役 吉田 雄人

消防ロボットシステム:スクラムフォースの研究開発―実戦配備型と導入した先端技術の概要― 消防庁消防研究センター 特別上席研究官 天野 久徳

東京丸の内エリアにおける異業種データ協創は如何に進んだか 東京大学大学院 工学系研究科 システム創成学専攻 助教 早矢仕 晃章、教授 大澤 幸生

民間企業におけるICT活用事例 No.39 自動車業界を支える伝統的メガサプライヤーで、イノベーション創出を実践するには 株式会社デンソー MaaS開発部長 デジタルイノベーション室長 成迫 剛志

海外公共分野ICT化の潮流 No.15 開発途上国における大規模システム導入支援―通関システム・中央銀行決済システムの事例より― 独立行政法人国際協力機構(JICA)産業開発・公共政策部 行財政・金融チーム 課長 辻 研介、企画役 斉藤 ゆかり、調査役 更科 亮

デンマーク・デジタル社会の全貌 No.2 デジタル化が進展する次世代社会システムにおける社会実装 第二回:デンマークにおけるプロジェクトと実装モデル デンマーク大使館 投資部 部門長 中島 健祐

行政情報化新時代 No.51 自治体システム標準化は2040年に間に合うか 武蔵大学 社会学部 教授 庄司 昌彦

イノベーションのためのサービスデザイン No.5 サービスデザインとイノベーション 株式会社コンセント 代表/武蔵野美術大学大学院造形構想研究科 教授/Service Design Network日本支部 共同代表 長谷川 敦士

研究員コラム 「デジタル・ガバメントDays 2019」開催報告 一般社団法人行政情報システム研究所 研究員 松本 智史

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