『行政&情報システム』2019年12月号(特集:多様な主体が支えるサイバーセキュリティ)
昨年策定されたサイバーセキュリティ戦略では、サイバー空間の発展が大きな恩恵をもたらす一方で、それに伴う脅威も深刻化していると指摘されている。そして、それに対する取組の基本原則の一つとして、多様な主体の連携が掲げられている。
本特集では、我が国のサイバーセキュリティを支える多様な主体がそれぞれの立場で行う取組の全体像を捉える。まず我が国全体としてのサイバーセキュリティの取組を俯瞰した上で、発展著しいIoT/5Gのセキュリティ対策の取組、及び昨年度策定されたサイバー・フィジカル・フレームワークの実装化の状況を紹介する。また、個人情報の保護と流通の両立に向けたルールづくりに関する国際的な検討の動向、及び、民間企業側で検討が進むサイバーセキュリティのKPI設定の取組を紹介する。本特集を通じて、我が国全体としてのサイバーセキュリティの取組の全体像を理解いただければ幸いである。