『行政&情報システム』2018年02月号(特集:IoT時代のサイバーセキュリティ)
IoT(インターネット・オブ・シングス)は、我が国産業の競争力ひいては国民生活や行政サービスにもインパクトを与え得る重要な技術要素として認知を拡げつつある。政府も、IoTを通じて得られるデータを利活用し、産業の革新や行政サービスの改革に結びつけるべく、様々な政策手段を講じているところである。
他方で、インターネットを軸とするこれらの技術は、IoT機器を踏み台としたサイバー攻撃に悪用されるケースが急増するなど、結果として、行政サービスや企業活動にとっての新たなリスクをもたらしているという側面も併せ持つ。
技術の利活用とサイバーセキュリティという車の両輪をいかに両立させ、経済社会全体としての発展に結び付けていくべきか。本特集では、第一線の政策担当者と実務専門家による現状認識と課題への対応策、東京五輪を視野に入れた今後の展望を解説いただく。