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2023.08.10

2023年8月号 連載企画 先進事例から考える官民連携のあるべき姿 no.5 GRアワードの表彰事例から考える官民連携の理想像 ~広島県「ひろしまサンドボックス」事業「RING HIROSHIMA」の事例を通じて~

一般社団法人 日本GR協会
代表理事
吉田 雄人

一般社団法人 日本GR協会
GRオフィサー
勝見 恭子

1.はじめに

 一般社団法人日本GR協会は、「課題先進国」と呼ばれるまでになった日本の地域課題を解決するためには、良質で戦略的な官民連携の手法(Government Relations、以降「GR」)が必要だという考えから2019年に設立されました。GRの必要性を「広める」、GRの成功事例や失敗事例を「学べる」、課題解決にあたるプレーヤー同士がセクターを超えて「繋がれる」ことを目標に活動しています。
 2021年から始めた取組「GRアワード」では、全国に数多く存在する官民連携事例を協会メンバーが収集し、その中でも特に内容が素晴らしく模範となるような事例を選出し表彰しています。2022年12月に開催された「GRアワード2022」では、最優秀賞・優秀賞の5事例を表彰しました。
 今回はその中で優秀賞を受賞した、広島県の実証実験の場「ひろしまサンドボックス」事業の一環である「RING HIROSHIMA」についてご紹介します。「GRアワード」当日は、広島県商工労働局イノベーション推進チーム 地域産業デジタル化推進グループの金田典子課長と、事業受託者の株式会社エル・ティー・エス日野浦弘樹さん、株式会社第一エージェンシー宮川洋一さんにオンラインで登壇いただき、取組について説明していただきました。

 

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