0.本連載について
このシリーズでは全4回の連載で、行政機関におけるデータマネジメントの取り組みについて解説しています。データマネジメントとは、組織で保有するデータを情報資産として管理し、ビジネスや政策に活かすことができる状態を保ち、さらに進化させていくための組織的、継続的な活動を指します。
第1回(前々々号)では、行政機関におけるデータマネジメントの重点分野の1つであるオープンデータについて取り上げ、公的機関の持つデータを広く開放することで行政の変革へ繋げるための考え方について解説しました。第2回(前々号)では、データの品質を高めることの重要性とデータ品質が向上することによる効果について解説しました。第3回(前号)では、環境省において政府の先陣を切ってデータマネジメントを実践するに至った経緯や実践内容及びその成果について解説しました。そして今回、最終の第4回では政府のタスクフォースとして実施してきた政府職員に向けたデータマネジメント推進の取り組みについて、その立上げからの経緯も含めて解説します。