1．取組の経緯・背景
当社（日本郵便株式会社）は、法律により「郵便局を活用して行う地域住民の利便の増進に資する業務を営むこと」を目的の一つとされた株式会社です（日本郵便株式会社法第1条）。全国約2万箇所の郵便局とそのネットワークを生かして、住民の皆様が安心して暮らせる地域づくりに貢献したいと考えています。
当社では、2017年10月から、地域の郵便局社員が定期的（毎月1回／30分程度）に高齢者宅を訪問し、会話を通じて生活状況を確認の上、確認結果を自治体やご家族に報告する「郵便局のみまもりサービス（みまもり訪問サービス）」を実施しています。この「みまもり訪問サービス」を実施していく中で、当社内で「ICT・IoT技術により、社員の訪問以外の方法も導入して、高齢者の見守りをよりきめ細やかに行えないか。」という議論・検討が進み、スマートスピーカーを活用することが持ち上がりました。高齢者の中にはスマートフォンやタブレットの操作に不慣れな方が多いと思われますが、スマートスピーカーであれば、比較的容易に操作できるのではないかとの見立てでした。
