1.はじめに
昨年7月、長野県内の国道19号に隣接する箇所において、地すべりが発生した。発生後、国道19号を全面通行止めとする措置をとったが、地域を支える幹線道路であり影響が大きく、直後から応急復旧工事を実施、7月14日(水)には道路利用者の安全確保のため片側交互通行規制にて交通開放、令和4年2月1日(火)の全面開放まで約6ヶ月半、片側交互通行規制が行われた。
この片側交互通行規制によって発生した交通渋滞への対策を目的に、「可搬型ライブカメラとAI画像解析によるリアルタイム渋滞末尾判定」と「これを活用した規制信号の最適パターン自動選択」を行うシステムを構築、現地への導入を図った。
本稿では、本システムの検討背景から導入、検証の過程とその技術的特徴を紹介する。