1.自動化と自在化
前回、「申請書ではなく申請をデジタル化する」と題し、単に紙をデジタル化しようとするのではなく、その紙を生み出している業務そのものを、デジタル化を前提として見直すべきということを書いた。おかげさまで比較的賛同を得たようなので、今回はもう少しこのテーマを掘り下げて考えていることを述べてみたい。
主張したいメッセージはシンプルである。「私たち人間が今までやってきたことを効率化するためだけにデジタル技術を使うのはあまりにもったいない。人間の力ではやりたくてもできなかったことを実現するためにこそデジタルは使うべきだ」ということだ。