1.はじめに
昨年、デジタル庁が創設され、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)が本格的に稼働開始し、AWS(Amazon Web Services)とGCP(Google Cloud Platform)がガバメントクラウド基盤として採用されるなど、政府のクラウドバイデフォルトの動きが加速してきた。
この背景にあるのが、政府のITシステムに対する予算が高止まりしているにも関わらず、システムの更新が全く進まないという現状であり、実際に2016年の政府統計によると、国におけるIT予算は毎年5千億円を超え、そのうち6割以上が維持のためのコストとして浪費をされていることがわかる。