1 はじめに
農林水産統計は、各種の政策目標の策定や交付金の算定根拠等として用いられるなど、農林水産行政の推進に不可欠な「情報インフラ」としての役割のほか、公表された調査結果は、日本の農林水産業を取り巻く情勢を捉えるための“ものさし”となっており、国民が農林水産業の「今」を知る指標として、また、学術的な研究にも活用されるなど、国民のための「公共財」としての役割も担っている。
農林水産省統計部では、農山漁村の実態や農林水産業従事者の構造、農林水産物の生産・流通・加工・消費からなるフードシステム全体に関する数値を把握するため、40種類の統計調査を実施し、調査結果を公表・提供している。