全国の生徒に1人1台のコンピュータを貸与し、高速ネットワークを整備する文部科学省のGIGAスクール構想。各自治体が急ピッチの対応を迫られる中、さいたま市の取り組みが先進事例として注目されている。その立役者となっているのは、民間企業から登用され、副業で働くITの専門家たちだ。ITスペシャリストと呼ばれる4人の人材が高いスキルを駆使することで、教育のデジタル化は現実感を帯び、着実に前へと進みはじめた。
山本氏は、4人のITスペシャリストの中で中心的な役割を担うプロジェクトマネージャーを務める。外資系大手IT企業に勤務し、まさに現役の高度IT人材と言える山本氏はなぜ公的機関で働くのか。その理由について聞いた。