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2021.02.10

2021年2月号トピックス コロナ禍でのサイバーセキュリティ対策 「IoT・5Gセキュリティ総合対策2020」について

総務省サイバーセキュリティ統括官室
参事官補佐 横澤田 悠
事務官 中村 公洋

1.はじめに

総務省サイバーセキュリティタスクフォース(座長:後藤 厚宏 情報セキュリティ大学院大学学長)(※1)は、2020年7月、「IoT・5Gセキュリティ総合対策2020」を策定した。
従来から、サイバーセキュリティタスクフォースにおいては、近年のサイバーセキュリティリスクの更なる高まりや、5Gサービスの2020年の本格的な導入を見据え、IoT・5G時代にふさわしいサイバーセキュリティ政策の在り方を検討してきた。
2020年以降、我が国においては、新型コロナウイルス感染症(以下「COVID-19」という。)への対応に官民で連携して取り組んでいる状況である。まさに未曾有の国難ともいえるこの状況において、テレワークシステムやWeb会議システムがビジネスやプライベートなど様々な分野で活用され、SNSアプリによるアンケートを通じたデータ収集がCOVID-19への対策の立案に活用されるなど、経済活動や国民生活においてICTの有用性が再認識されてきている。
「IoT・5Gセキュリティ総合対策2020」は、2019年8月に策定・公表した「IoT・5Gセキュリティ総合対策」について、上記のような社会の趨勢も踏まえつつ、必要な改定を行ったものである。本稿では「IoT・5Gセキュリティ総合対策2020」の内容について、主要なものを中心にご紹介したい。

(※1)サイバーセキュリティタスクフォース第1回会合(2017年1月)から第15回会合(2019年8月)は安田 浩 氏(当時 東京電機大学学長)が座長を務めた。後藤 厚宏 氏(情報セキュリティ大学院大学学長)は第16回会合(2019年11月)より座長を務める。

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