COVID-19の渦中において、デジタル・ガバメントが寄与する事例が海外で多く見られる。行政情報システム研究所では各国のオピニオンリーダーに対し、インタビューを実施した。第一弾として、国連電子政府ランキングで1位になったデジタル先進国であるデンマークの状況を世界的なガバメントイノベーションリーダーであるデンマークデザインセンターCEOのクリスチャン・ベイソン氏に聞いた。
なお、このインタビューは黒鳥社の若林恵氏の協力の元、オンラインにて行った。この場を借りて、若林氏に感謝を申し上げる。
文/増田 睦子(行政情報システム研究所)
クリスチャン・ベイソン(Christian Bason) デンマークデザインセンターCEO。1998-2006年までRambøll Managementにてコンサルタント、ビジネスマネージャーを務めたのち、2007-2014年にデンマーク政府のイノベーションチーム「MindLab」のディレクターを務めた。World Economic Forumの「Future on Agile Governance Council」のボードメンバーやEUのパブリックセクターイノベーションの専門家組織の長を務めたほか、デザイン、イノベーションとマネージメント、ガバメントイノベーションの専門家として7冊の著作がある。主著に、"Leading Public Design" (2017)、"Form Fremtiden"(Shape the future;2016)、”Design for Policy”(2014)、"Leading Public Sector Innovation"(2010)など。 |
デンマークデザインセンター(Danish Design Center) 国が出資する半官半民の組織で、行政・ビジネスセクター双方に向けてデジタルトランスフォーメーション、デザインシンキング導入のためのコンサルティングやリサーチを行う。 |