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2019.04.10

2019年04月号トピックス 災害時の情報収集における人工知能(AI)の活用に向けて

慶應義塾大学環境情報学部
准教授(有期) 山口 真吾

1.はじめに

災害時の応急対策を迅速かつ確実に行うためには、爆発的に増加する災害情報の収集体制を整備する必要がある。しかし、近年の大規模災害では、災害時の情報収集(以下「災害情報収集」という。)に関する問題が顕在化している。特に、災害に伴い発生する「災害関連死」の防止に向けた取組が進められているが、その活動の基礎となる被災者や避難所に関する災害情報収集が成功しているとは言いがたい。

そこで本稿では、行政機関における災害情報収集をめぐる諸課題を俯瞰するとともに、災害情報収集に貢献できる可能性のある人工知能(AI)を紹介する。

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