今回が最終回となる本連載では、改めて「電子政府」について考えてみたいと思います。
(1)電子行政と電子政府
本連載のタイトルは「最新事情から探る電子行政の行方」となっていますが、これは誌名である「行政&情報システム」に因んだもので、私自身は「電子行政」という言葉は使っておらず、「電子政府」、最近では「デジタルガバメント」や「デジタル政府」といった言葉を使っています。
電子行政という言葉を使わない一番の理由は、その対象範囲を「行政」とすることで、電子政府の可能性が限定されてしまうと考えるからです。