はじめに
情報通信技術が進展する中、最近では、ビッグデータ、AI(人工知能)、IoT(Internet of Things: モノのインターネット)等の新たな技術が活用されています。IoT化の進展は、これまで個別分野ごとに進められてきたICT化を越えて、異なる分野のデータ連携を実現します。その結果、IoTシステムは、現実空間とサイバー空間を緊密に連携させたデータの生成・収集・活用等を通じて、社会課題の解決をもたらす社会基盤として機能していくことが期待されています。
このように社会基盤としてのIoT化が進展する一方で、IoT機器については、管理が行き届きにくい、ウイルス駆除ソフトのインストールなどの対策が困難、利用者等においてインターネットにつながっているという意識が低いなどの理由から、サイバー攻撃の脅威に晒されることが多く、その対策強化の必要性が指摘されています。