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2017.08.10

『行政&情報システム』2017年08月号特集 IoTの最新動向と公共部門での活用の可能性

シスコシステムズ合同会社イノベーションセンター
センター長 今井 俊宏

1.はじめに
民間企業を中心に普及が進むデジタルトランスフォーメンションは、①企業内の人や部署がデータと情報に対する感度を上げ、②情報に基づいた合理的な意思決定を自律的に行い、③迅速に行動を起こす事により、新ビジネスの創出、経営の効率化、業績の向上、プロセスの変革、費用削減、顧客満足度の向上等を実現する概念である。デジタルガバメントが、公共部門や行政サービスにおけるデジタルトランスフォーメーションであるとすれば、IoT、クラウド、ビッグデータ、AI等のデジタル技術を徹底活用したプラットフォームを構築し、データと情報の付加価値を最大限活用したサービスの提供を加速する取組みと考えられる。本稿では、デジタルトランスフォーメーションを支えるIoTの現状や最新の技術動向を踏まえ公共部門でのIoT活用の可能性に関して考察する。

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