1.デジタル・ガバメントとは
2017年5月に高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部から、「デジタル・ガバメン推進方針」が提示された。この中で、デジタル・ガバメントとは、「サービス、プラットフォーム、ガバナンスといった電子行政に関する全てのレイヤーがデジタル社会に対応した形に変革された状態を指す」と定義されている。より具体的には、「デジタル技術の徹底活用と、官民協働を軸として、全体最適を妨げる行政機関の縦割りや、国と地方、官と民という枠を超えて行政サービスを見直すことにより、行政のあり方そのものを変革していくこと」を意味し、デジタル・ガバメントの実現を目指すことは、我が国が抱える社会的課題を解決し、経済成長を実現するために重要であると述べられている。