機関誌記事(記事単位)

2016.12.10

『行政&情報システム』2016年12月号連載企画 社会価値デザインとIT No.6 2020に向けたユニバーサルデザイン

慶應義塾大学SDM研究科附属SDM研究所
研究員 早田 吉伸

1.はじめに
リオ大会が感動の中に幕を閉じ、次は2020年に開催される東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」という。)へ関心が移っている。競技場問題をはじめ、費用の問題に関心が集中している現状ではあるが、改めて、東京で2度目のオリンピック・パラリンピックを開くことの意義を考えておくことが重要だと考える。1964年の大会は、戦後復興を果たし高度成長への弾みとなった大会であり、今日までの日本の形を創るための大会であったといえる。成熟国となった日本で開催される2020年の大会は、これから日本の未来を創るための大会ということになる。

 

1/1ページ

Profiles