1.「シェア」の浸透とシェアリングシティ
本連載の第22回(2014年12月号)では、「シェアエコノミーに行政はどう関わればよいか」と題し、「シェア」という価値観に基づいたサービス等の登場と、その普及が社会に与える影響の意味などを紹介した。その上で、こうした社会的潮流と行政の関わり方として、「シェアリングシティ」という考え方を紹介し、「保有する公共資源の稼働状況を把握し稼働率を高めることで人やお金を動かし、人々のニーズを満たしたり楽しさを生み出したりすること」、「シェアリングエコノミーの浸透を想定した生活様式や社会システムの見直しが求められていくこと」などを指摘した。